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子どもは興味あること、面白そうなものを見つけると、周りを確認せずに即座に行動に移してしまうことがあります。それが危険を伴うことであれば、大きな声を出してでも制止する必要があります。とにかく子どもの動きを止めなければなりません。そして、その後はどうしますか?
子育てをしていると、危険もいっぱいあります。1歳まではそんなに大きな動きはしませんので、注意事項は少ないかもしれませんが、これが2歳、3歳となっていくと、成長に伴い、自己主張が強くなっていきます。
自己主張がしっかりできるというのは、成長を考える場合、順調に発達していると捉えますので、とてもよいことなのです。しかし、行動範囲が広くなるため、その分、目を離すと危険度も増します。
子どもが危険なことをやってしまった後、どうやって「危ない!」ということを分らせていますか?
やっぱり「叱る」でしょうね。命にかかわることであれば、なおさらのことです。別のブログで、最もやってはいけない「叱り方」の1つに、「人格の否定」がありました。これは、後に書きますが、「自己肯定感の育ち」に大きく影響します。取った行動がいけなかったのですから、「行動否定」に留め、必ずどうすればよかったか、次からどうするのがよいかを示してくださいね。
「次から〇○しないでね」よりも「次は〇○してね」というふうに、よい行動ややってほしい行動を分かりやすく短く伝えるようにします。「お母さんは、〇○ちゃんがけがしなかったから、とっても嬉しいよ」のように、お子さんに「Iメッセージ」で伝えるといいですね。
大人になると、できて当たり前、やって当たり前と、褒められたり感謝されたりする機会は、うんと少なくなります。他者から「ありがとうございます」と声をかけられたら、どんな気持ちになりますか?
人から感謝の言葉を言われると、嬉しい気持ちになり、「また、手伝ってあげようかな」なんてことを思ったりもします。子どもも同じです。
日々の忙しさと疲れにかまけて、褒めるチャンスがあったのにそれを見過ごしてしまっていたら、もったいないですね。その行為をした時に褒められたら、「また次もしよう」ということになるのですが、よい行動であったにもかかわらず、何もしなければ、それで終わってしまいます。そのよい行動に、再びお目にかかれるのは、ずっとずっと後になるかもしれません。
よい行動ができた時に、すかさず褒める。 よい行動が再びできた時に、感情を添えて、しっかりと褒める。 またよい行動ができた時に、感情を添えて、Iメッセージで褒める。
こういったことを続けていると、いつの間にかよい行動が定着し、習慣化できるようになっています。実はここまで、もっていくのはたいへんなのですが、気長に成長を見守りながら、「ありがとう」の気持ちを添えて、褒めるようにするとよいと思います。
「ありがとう!」の言葉は、本当にスゴいんです。あまり使ってなかったかな~とおもわれた方は、少し意識してみるとよいかと思います。
デパートのおもちゃ売り場で、泣き声がするから何だろう?と思ったら、案の定、お子さんが駄々をこねて地団太踏んでいました。ほしいおもちゃが買ってもらえなくて、泣いていたんですね。
お母さんはどうしているかというと、強い語調で、
「何度言ったら分かるの。いっつも○○は、こうなんだから。もうおもちゃは買ってやらんから!」と。
それを聞いたお子さんが、またまた響き渡るような声で大泣きし始める…。収拾できなくなって、仕方なく人の目も集まるものだから、おもちゃを買ってやることに。こうすると、大泣きして、駄々をこねれば、最後には買ってもらえると認識し、大泣きするという「してほしくない行動パターン」を身に付けてしまうことになります。
先に述べたように、チャンスがあったにもかかわらず、褒めなかったら、その行動は繰り返されません。ならば、してほしくない行動が出た時には、どうするか?
してほしくない行動が出た時は、無視します。無視というと、響きが悪いですが、そのよくない行動を無視するのです、反応しないということです。そうすれば、しなくなります。
してほしい行動としてほしくない行動のバランスはどうなると思いますか?「褒める」という行為により、してほしい行動は増え、してほしくない行動は減っていくので、叱ったり注意したりすることも減少し、子育ても楽になっていきますね。