褒めることを取り入れた子育ては、やがてラクになる

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「叱る」行為は子育てではダメなのか?

「叱る」行為は絶対にダメと言っているわけではありません。「褒める」という行為の方が、子どもを良い方向に伸ばすことができるので、より効果的だということです。

「叱る」と「褒める」という行為は、子育てだけに限りません。夫婦であっても、学校であっても、職場であっても、いかに相手を上手に褒め、上手に言って聞かせるかはとても重要な部分です。

よくご相談の中で、「言うことを聞かない子どもに腹が立つ」ということを聞きます。

「子育てハッピーアドバイス」の明橋大二先生の言葉をお借りしますと、

「叱る」とは、子どもに腹を立てることではありません。子どもが、自分も他人も大切にできるように、1つずつ教えていくことです。

それから、「褒める」とは、子どもを評価することではありません。子どものがんばり、成長を見つけて、その喜びを伝えていくことです。

 

明橋先生の子育ての名言、まさにそのとおりですね。上手な褒め方や叱り方ができるようになれば、子育ても今よりももっと楽しく、ラクになることでしょう。

子どもが小さい時は、仮に「叱った」としても、その意味合いがうまく伝わりません。どうかすると、なぜ「叱られたのか」の理由ではなく、「叱られた状況やその時の感情」だけを印象付けてしまって、「怖かった、とてもイヤだった」という思いだけを残してしまうこともあります。だから、幼少期は、適切なやり方じゃないんですね。

できれば、子どもの日々の成長の中で、1ミリでも伸びたところに注目して、褒めどころをいっぱい探してほしいと思うのです。

3歳ぐらいまでは、やってほしくない行為ばかりが続く

3歳ぐらいまでの小さなお子さんがいらっしゃると、何が起きるか本当に目が離せませんよね。

口で伝えてもよく分からないし、できないし、やってほしくない行動をやってしまう。何が正しい行動で何が悪い行動なのか、そんなことは分からないし、ルールも守れない。親の立場では、その悪い行為、やってほしくない行為があると、「困った!」となるのですが、人に迷惑がかかるレベルでないのなら、むしろやらせてあげた方が良い場合もあります。

ぐずぐずしてる、食べこぼす、物を壊す、散らかす、着替えない、汚い物へ手を伸ばす、必要以上に汚すなど、他にもいっぱい。大人にとっての迷惑行為は数知れずありますが、即座に命にかかわるような問題ではありませんよね。

イタズラをして、親の様子をチラ見して、大人の反応を見ながら、大胆にもさらにイタズラを繰り返す…そんな強者もいますよね。

子どもにとって、あそび(特にイタズラは楽しいあそび)も、失敗体験も全部学びの一部。育て方が悪くてそうなっているのではなくて、「しっかりと自我が芽生え、自己主張ができるくらいに心が成長した証し」だと捉えるとどうでしょう、むしろ喜ばしいことだと思うのです。

 

そんな時には、こんなふうに言葉に出して言ってみてください!

「まあ、いいか。こんなことができるようになったんだね。」

「今日もスゴイよ、1ミリ以上の成長だ!」

ちょっと無理ですか?

でも、この姿こそが子どもなんですね。こうやって親を困らせながら成長していく。これは普通の子どもなら、ありがちなことなのです。

してほしい行動を増すために、親がお手本になろう!

「子は親の鏡」と、よく言われます。

子どもは良いも悪いも親の行動をしっかりと見て、それをお手本にしています。してほしい行動を増やすには、まずお手本となる親が、正しい行動をしてみせることですね。

例えば、自分から進んであいさつできる子どもに育てたいならば、子どもの前で自らあいさつをしてお手本を示す。「お友だちをたたいちゃダメ!」と言う前に、自分の態度を改める。

子どもは、口で言われて理解するよりも、見てマネることの方が分かりやすいのです。だから、やってほしい行動を自ら示してマネさせるのがよいと思います。親が身を持って示すことが、「正しい行動を身に付ける」上で、とても大切なんですね。

そして、マネできたら、しっかりと褒める。うまくできたたびにしっかりと褒めるということを繰り返していけば、やがて普通のことのように定着してきます。

子どもの動きを止めて、目を見つめて短く伝える

食事中にスプーンやフォークを口にくわえたまま、イスからテーブルの上へと移動していることってありませんか。ちょっと目を離したスキに、こんなことが起き、親としては驚くと同時に大声を出して動きを制止しようとする。だけど、子どものことですから、親の言うことを聞くわけがない!テーブルの上で目にするおもしろそうなものに夢中なんですから!

注意する必要がある場合は、遠くから大声で制止の声かけをするのではなく、近寄って、抱きしめる、肩に手を添えるなどして、子どもの動きを止め、静かに子どもの目を見て伝えます。ダラダラじゃなく、とにかく短く!

例えば、注意する時、どちらの言い方をあなたはしていますか?

A.「どうして、お前はいつも~なんだ?ダメじゃないか。」

B.「○○ちゃん、△△△するのは、よくないよ」

A.は人格そのものを否定した言い方です。そしてB.は行為を否定した言い方です。子どもに注意する時に大事なのは、人格を否定するような言い回しは止め、B.のように、「行為がいけない」と分かる言い方で伝えるようにしましょう。

しかし、もし可能であれば、否定形ではなく、やってほしい行為が分かるように、肯定形で、もう一声つけ加えましょう!

「~しないでね」より「~してね」と伝えた方が理解しやすいのです。

よくコロ付き自転車の練習を始めた頃、こんなことがありました。

左に逸れたら、段差があるから危険!という時、

「ダメダメ!左に行っちゃいけない!ダメよ!」

なんて、声をかけると、なぜか余計に左に行ってしまう。こんな経験ありませんでしたか?

子どもは、否定形の言葉より、「左」という言葉だけが印象に残ってしまうんですね。段差の手前で止まったからよかったようなものの、子育て中には、いろいろなハプニングも起こりますのでご注意を!


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