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家事や仕事で忙しくて、子どもに穏やかに接することができない時は、誰にでもあります。
文字通り、「忙しい」とは「心が亡くなる」と書きます。忙しい時は、心にゆとりがなくなり、笑顔ではいられない状態になりますね。子どもたちのことを最優先させて、自分のことは後回しになっていませんか。
子育ては、忙しい時ほど自分を大切にした方がいいのです。
子どもにとって、お母さんは心から安心できる安全基地です。
お母さんは、子どもが嬉しい時も悲しい時も、いつもそばで無償の愛を注いでくれる大切な存在です。
嬉しい時には一緒に自分のことのように喜び、辛い時は親身になって傍で支えてくれる存在です。子どもにもう一度頑張ろうとする勇気を与えてくれる重要な存在なのです。
そんなお母さんが、心にゆとりをなくしてしまったら、子どもへの適切な対応が疎かになります。
子どもの真の心の叫びを聞き逃してしまうかもしれません。
忙しくしている時は、子どもに視線が向いているでしょうか?
お互いに目を見て話していないように思います。忙しくても、目を見て話したいものです。
また、「ちょっと待って!後にしてね」と、言った経験はありませんか?
子どもに「待った」はありません。
できるだけ、その場で対応するのがいいのです。
忙しい状態だと、この即対応が難しくなりますね。
必要だからお母さんに話しているのに、待たされて、先送りされると心がしぼんでしまいます。
「いつもすぐに話を聞いてくれない」→「どうせ聞いてくれないから話してもだめ」→「お母さんとは話さない」という循環ができ上がります。そして、「お母さんが忙しい時は、話しかけてはいけないのだ」という信念を作り出します。
土日に家族で遠出して、しっかり疲れて帰宅してから、月曜セット(体操着、給食着、上履き)の洗い物が終わってなかったことに気が付いたとします。
さて、洗い物をどうしますか?
①疲れ果てていても、洗い物をしますか?それとも②子どもに謝って我慢してもらいますか?
どちらを選択するでしょう。
もし①ならば、きっと、「疲れているので、もう休みたい。だけど、洗い物をしなかったらきっと学校で子どもが困る。汚いと言われたら可哀そう。だから、疲れていても洗うべきだ」と考えるでしょうね。
この「~すべき」をやらなかったら、きっと悪いことが起きるのではないかという不安や恐れが心の中に湧いてきて葛藤が起きるでしょう。
もし②ならば、どうでしょうか。
お母さんの①や②の対応から、子どもたちはどんなことを学び、信念を作り出すでしょうか。
①の場合は、「疲れていても相手のために〇○しなければならない」という信念。
「自分を犠牲にしてでも、相手のために尽くさなければいけない」という信念に発展するかもしれません。とても素晴らしい生き方に違いありませんが、相手が一番で自分が二番ですから、生き辛いかもしれませんね。
②の場合は、きっと子どもにこんなふうに伝えるでしょう。
「すごく楽しい一日だったけど家族全員疲れたよね。これから洗い物するのは大変だし、乾かないかもしれないから、今回は洗ってないけど我慢してね」
「疲れている時は無理しなくていい」「疲れている時は『できない』と、言ってもいい」ということを子どもは学ぶでしょう。自分が一番ですから、こちらの信念の方が苦しくありません。
子どもたちは、親の言動をよく見ています。対応の仕方も後姿から学んでいるんですね。
「自分を大切にしましょう」という文言をよく聞きますが、自分を大切にするとはどういうことでしょうか。
自分を大切にするとは、
Iメッセージで、自分の気持ちを相手に伝えることです。
これをせずに我慢ばかりしていると、ストレスになり、余計に疲れます。
「まず自分、次が相手」という考え方にシフトしただけで、ずいぶんと気持ちが楽になります。
「自分を大切にできる子ども」に育てていくために、まず自分自身が、自分を大切にできる人になることが大事ですね。
忙しい時ほど、遠慮せず、自分を最優先して切り抜けてもいいのです。その姿を示すことで、きつい、辛いと弱音を吐いてもいいんだ、きつい時は無理して、我慢して、がんばらなくてもいいんだということを子どもは学びます。
自分の本音とかけ離れた行動をとると、心が疲れてしまいます。
忙しい時ほど、自分を大切にして、いつも心にゆとりが持てるようにしたいですね。